君に捧げる花束を
「清花がひとり百面相してるけど。」
「ほっとけ、ほっとけ。恋に患っているんだよ。」
親友二人の茶化しなど今の清花の耳には入らない。
どどどどうしよう!
なんで告白した時に聞かなかったんだ!私のアホー!
いやいやっ…そうしている間に函南君、帰っちゃうじゃん!
いいの?芦屋清花?
良いわけがない!
私には三ヶ月しか時間がないうえに、頑張って機会を作らなきゃ、函南君との接点すらない。
みすみす貴重な下校時間を逃すわけにはいかないのー!
女は度胸よ!!(愛嬌です。)