君に捧げる花束を
それでも私はーーー。
「出来ない。」
「きーちゃん!!!」
固い声で呟いた言葉をかき消すように美乃莉ちゃんが声を荒らげた。
清花は自分に強い眼差しを向けてくる彼女の目を見つめ返した。
「きーちゃんが函南君の事がめっちゃ好きだって知ってる!
いつも振り向いてもらおうって、脇目も振らずに頑張ってた事も。
…だから、見ててツライんだよ。
だって、相手は結婚相手だよ?
彼女じゃなくって、それ以上じゃん。
……勝ち目ないじゃん…。」
辛い。でもそれと当時に限りない優しさが含まれていて、それがひしひしと伝わってきて…胸が痛い。