君に捧げる花束を
白い胴着に真っ黒な袴。
足元からちらりと白い足袋が見えた。
やっぱり右手に灰色の軍手のような物をはめて、その手には四本の矢を、何もはめていない左手には身長より遥かに高い弓を持っている。
函南くんの真っ黒な黒髪と、涼やかな美貌が、弓道スタイルと最高の相性で。
まさに麗しき日本人男子の象徴。
同じ姿の男の子達が、整然と椅子に腰掛けて、静かに待機していた。
いるのは男の子だけで、突然入ってきた女の子が珍しいのか一気に注目が集まる。
「あんた…。」
突然現れた清花の姿に、目を真ん丸にして驚いている。
その視線は清花の顔を見つめてから、辿っていって鈴村君に掴まれている手に注がれた。
その途端、函南君がばっと立ち上がる。