君に捧げる花束を


持っていた弓と矢を、後ろで控えていた男の子に押し付けて、大股で清花の目の前まで来ると、鈴村君に掴まれている手を奪い取るように掴んで、自分の方に引き寄せた。




「え?函南く…」




「ちょっと来て。」





先ほど通った廊下を今度は函南君に手を引かれて進んでいった。



突然の行動に清花はされるがままに引っ張られていく。


鈴村君にも手を引かれたけど、さっきのどきどきとは比べ物にならない。




心臓どころか全身がばっくばっくいってるんじゃないかってくらいで、体温が急上昇してるのがわかる。


体がかあっと熱くなって燃えちゃいそう…



全神経が函南君とつながっている右手に集中してしまう。しかも集中すればするほど、顔は火照るし、手汗がハンパない気がしてきた。




このまま、繋いでいたいけど、繋いでたら死んじゃう。ていうか、どきどきし過ぎて息苦しい!!






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