君に捧げる花束を
天国と地獄を同時に味わいながら、清花は小さな部屋に押し込められた。
どうやら更衣室のようで、沢山のロッカーが並んでいる。ぱっと手を離されて扉を閉められて、暗い部屋に二人っきりになった。
「どうし…」
たの?と続けて言おうとしたが、顔のすぐ横の壁に手をつかれて、その言葉は呑み込んでしまった。
至近距離でぐっと顔を近づけられて。
恥ずかしいくらいにほっぺに熱が集合していく。
「芦屋さん、なんなの。」
「なんなのって…?」
「俺が好きなのに、なんで鈴村といたの。しかも手繋いで。」
淡々とした口調がいつにも増して冷たい。
「それとも、俺を落としたいから押してダメなら引いてみろってやつ?」
何を言ってる…の?