君とカフェで会えたら
可鈴「私はただお小遣い欲しさにバイトしてる訳じゃないんです!生活を少しでも支えるために私にはバイトが必要なんです!先輩に会うなって言われても無理です!バイト先では嫌でも顔を合わせるし···それに湊先輩が私を保健室に運んでくれたのは私が特別ってことじゃなくて先輩が優しい人だからってだけだと思います!もし倒れたのが私じゃなくて先輩達だとしても湊先輩は同じことをしたはずです!」

田口「そっそれは···」
私の言葉に先輩達は顔を見合わせて白い目で私を見ていた。
可鈴「この後バイト入ってるんで、もう失礼します!」そう言ってその場から走り去って校舎から出た。

私が居なくなった先輩達の集団の元に岡田先輩が現れてこう言った。
大輝「お前らさぁ···まだ健吾のこと諦めてねーの?」
杉原「なっ何よ···」
田口「私たちはただ愛莉さんのこと思って···」
大輝「そんなん誰が頼んだよ···
愛莉にアイツ(→可鈴)のこと問い詰めろなんて言われてねーだろ?つーかお前ら愛莉となんの関係もねーじゃん!それに健吾にとって安里は妹みたいな存在なんだよ···そんな大事な人が倒れたら助けんの当たり前だろ?それを愛莉が悲しむとか何とか言って安里にバイト辞めるように迫るなんてお前らの方が最低じゃんか!何なら今の健吾にバラしてもいいんだぜ?」

杉原「ごめんなさいっ···私が勝手にしたことだからっ湊君には言わないで!お願いしますっ···」
大輝「もしまた安里に何かしたらそん時は健吾に全部バラすからな···忘れんなよ!」
杉原「分かった···」
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