2・5次元の彼女
「ユウさん?」
考え込んでしまっていた私は、景斗の声で我に返った。
「どうかな?」
そう問いかけながら首を傾げる景斗。
気恥ずかしさから一瞬答えに悩んでしまって、仕方なく他人の言葉を借りる。

「……さっきのスタッフも、格好良いって言ってくれたね?」

が、その言葉じゃ景斗は納得できなかったようだ。
「ユウさんの感想は?」
心配そうな表情で私を覗き込んでくる。

「……格好良いと思うよ」

「よかった」

景斗がホッとしたように笑った。
その優しい笑顔は私の良く知るもので
やっと彼の像が私の知る姿と一致する。

その笑顔に、心が揺らされる。
それは初めて感情。

紹介なんてするもんか。
この笑顔は、他の誰にも譲りたくない。
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