2・5次元の彼女
私の言葉に、景斗は静かに首を振る。
「いや、そういうことじゃなくて……
ユウさんが、誰かのものになっていく姿を見るのは、正直キツイっていうか」

酷く躊躇いながら、気まずそうに景斗が呟いた。
「僕は、ユウさんのことが好きだから」


え?


彼がたった今発した言葉について、真っ白になった頭でもう一度考える。

好きって何?
どういうこと?

呆然とする私に、景斗は続ける。
「これ以上、話を聞いていたら、HARUさんの元へ行かないでって言ってしまいそうで……」


かつて、景斗がゲームの中で打ち出した文字が、頭の中でフラッシュバックする。

――ユウさんが女の子だったら、好きになっていたかもしれない――

嘘?
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