幸せそうな顔をみせて【完】
「え?着信5件。メール……15件?」
中には宣伝メールもあるのだから、全部ではないのは分かるけど、この15件という数字が私の酔いを一気に醒めさせる。宣伝メールが殆どだったけど、その中に副島新から4件のメールも入っていた。でも、読む気にならない。
ふと、思い浮かぶ昨日の光景。それが私に涙を流させた原因。鏡を見てないから分からないけど、目元がどこか厚ぼったく感じるので腫れているかもしれない。今日は外に出る予定はないからどうにか化粧で誤魔化せるといいと希望的観測をする。
見たくないと思いつつ、メールを開くと…いつも通りの副島新のメールが入っていた。そこには二股をしているという痕跡は微塵も感じられない。それどころか私が愛されていると勘違いしそうになるくらいのメールに私は画面を見ながら呆然としてしまった。
『今日、一緒に食事に行こう。ちょっと用事を終わらせたら葵に会いたい』
『まだ、仕事してるのか?客先か?』
『返事がないので、とりあえず食事だけしてくる。でも、一目会いたいからマンションに帰ってきたら連絡して』
『遅くなったからもう寝る。葵も仕事を頑張っているのを知っているけど、身体を壊さないように気を付けろよ』
私は右手の薬指に嵌っているピンクサファイヤの指輪をキュッと抱きしめ、ベッドの上で涙を流してしまう。メールだけしか見てなかったら、私は簡単に騙されてしまう。そのくらいの優しさが秘められたメールに一層の苦しさを増すのだった。
中には宣伝メールもあるのだから、全部ではないのは分かるけど、この15件という数字が私の酔いを一気に醒めさせる。宣伝メールが殆どだったけど、その中に副島新から4件のメールも入っていた。でも、読む気にならない。
ふと、思い浮かぶ昨日の光景。それが私に涙を流させた原因。鏡を見てないから分からないけど、目元がどこか厚ぼったく感じるので腫れているかもしれない。今日は外に出る予定はないからどうにか化粧で誤魔化せるといいと希望的観測をする。
見たくないと思いつつ、メールを開くと…いつも通りの副島新のメールが入っていた。そこには二股をしているという痕跡は微塵も感じられない。それどころか私が愛されていると勘違いしそうになるくらいのメールに私は画面を見ながら呆然としてしまった。
『今日、一緒に食事に行こう。ちょっと用事を終わらせたら葵に会いたい』
『まだ、仕事してるのか?客先か?』
『返事がないので、とりあえず食事だけしてくる。でも、一目会いたいからマンションに帰ってきたら連絡して』
『遅くなったからもう寝る。葵も仕事を頑張っているのを知っているけど、身体を壊さないように気を付けろよ』
私は右手の薬指に嵌っているピンクサファイヤの指輪をキュッと抱きしめ、ベッドの上で涙を流してしまう。メールだけしか見てなかったら、私は簡単に騙されてしまう。そのくらいの優しさが秘められたメールに一層の苦しさを増すのだった。