幸せそうな顔をみせて【完】
月曜日に瀬能商事に納品をするというのはかなり無理がある。注文から発注まで少なくとも一週間の時間が掛かるのに、今回は土日を挟んでの三日。今日は金曜日だから、今日中に発注を掛けたとしてもギリギリのライン。それでも、事前に部長決済をしてまでもの力技のような今日の交渉は小林主任の見極めがあってこそ。
今度の納品の時には小林主任だけでなく研究所の所員も一緒に瀬能商事に行くというのだから、私が思う以上に尚之の会社は大きな取引先になるのかもしれない。大学の時は友達で、恋人で…。それ以上のことは正直どうでもよかったから、気にもしなかったけど、こんな風に仕事を絡めて尚之のことを見ると、不思議な気持ちになる。
資料も出来、発注も終わった。小林主任には資料と発注のことを伝える報告書をメールアドレスに送信すると一段落となる。送信ボタンをおして、フッと息が漏れた。
気付くと時間は定時を少し過ぎたくらいになっていた。一気に仕事を終わらせたからか、かなりの疲れと達成感もある。携帯を見るといつの間にか副島新からのメールが来ていて、それは既に十分くらい前にものだった。
『今日は直帰にした。少し遅れるけど六時くらいには駅前のカフェにいく。それより遅くなるようならまた連絡する』
私は営業室の時計を見ると既に五時半を過ぎ、六時の方に針は傾きつつある。副島新が遅れるどころか私の方が遅れてしまう時間になっていた。
今度の納品の時には小林主任だけでなく研究所の所員も一緒に瀬能商事に行くというのだから、私が思う以上に尚之の会社は大きな取引先になるのかもしれない。大学の時は友達で、恋人で…。それ以上のことは正直どうでもよかったから、気にもしなかったけど、こんな風に仕事を絡めて尚之のことを見ると、不思議な気持ちになる。
資料も出来、発注も終わった。小林主任には資料と発注のことを伝える報告書をメールアドレスに送信すると一段落となる。送信ボタンをおして、フッと息が漏れた。
気付くと時間は定時を少し過ぎたくらいになっていた。一気に仕事を終わらせたからか、かなりの疲れと達成感もある。携帯を見るといつの間にか副島新からのメールが来ていて、それは既に十分くらい前にものだった。
『今日は直帰にした。少し遅れるけど六時くらいには駅前のカフェにいく。それより遅くなるようならまた連絡する』
私は営業室の時計を見ると既に五時半を過ぎ、六時の方に針は傾きつつある。副島新が遅れるどころか私の方が遅れてしまう時間になっていた。