幸せそうな顔をみせて【完】
その後はどうして時間を過ごしたのか覚えていない。それでも自分の手はきちんと動いていて仕事をこなしている。残っていた残務が全部終わる頃にはちょうど定時の時間になっていた。帰るタイミングとすれば今は一番いいところ。これから他の仕事をしても残業になってしまう。
「今日は終わるかな」
自分の机の上のパソコンの電源を落しても副島新は帰ってこなかった。私が溜め息を零して立ち上がると、不意に私の机の上に置いてある携帯が震えた。そこには副島新からのメールがあった。シンプルすぎるメールは彼らしい。そうは思いながらも画面を見つめたまま身体を固めてしまう。
『俺の部屋が嫌なら葵の部屋に行く』
ちょっと強引すぎるメールに苦笑はするけど、副島新は必ず今日私に会って言うつもりなのだと思った。だから、私は自分の気持ちに折り合いを付けないといけない。それには時間が必要だった。
『今日中に必ず新の部屋に行くから待ってて』
そんなメールを打って、私は携帯の電源を落としたのだった。
どこに行ったらいいのだろう。いつもならカフェで色々するのだけど、騒がしいカフェで気持ちを落ち着けることが出来るとは思えない。それだったら、どこかの静かなバーに行くのはいいだろう。でも、ずっと体調を崩していたからお酒なんか飲めない。
会社を出るとまだ眩い光が辺りを包んでいた。この季節の定時は明るく眩い。そして、日も長い。
「今日は終わるかな」
自分の机の上のパソコンの電源を落しても副島新は帰ってこなかった。私が溜め息を零して立ち上がると、不意に私の机の上に置いてある携帯が震えた。そこには副島新からのメールがあった。シンプルすぎるメールは彼らしい。そうは思いながらも画面を見つめたまま身体を固めてしまう。
『俺の部屋が嫌なら葵の部屋に行く』
ちょっと強引すぎるメールに苦笑はするけど、副島新は必ず今日私に会って言うつもりなのだと思った。だから、私は自分の気持ちに折り合いを付けないといけない。それには時間が必要だった。
『今日中に必ず新の部屋に行くから待ってて』
そんなメールを打って、私は携帯の電源を落としたのだった。
どこに行ったらいいのだろう。いつもならカフェで色々するのだけど、騒がしいカフェで気持ちを落ち着けることが出来るとは思えない。それだったら、どこかの静かなバーに行くのはいいだろう。でも、ずっと体調を崩していたからお酒なんか飲めない。
会社を出るとまだ眩い光が辺りを包んでいた。この季節の定時は明るく眩い。そして、日も長い。