幸せそうな顔をみせて【完】
私は会社を出て向かったのはいつものカフェでなく、静かに一人に慣れる場所。少し離れた場所にあるバーだった。前にも来たことはあるけど、それは飲み会の後に呑み足りなかった時に来たけれど、今日は一人で考え事をしたくてこの店に来た。こんなに早い時間から開いているのかと思ったけど営業はしているようだった。
重たいドアを潜ると一人もお客さんは居なくて、カウンターの中でマスターが掌に乗るくらいの大きな氷をアイスピックで綺麗な球体にするように形作っている。マスターは私の顔を見るとニッコリと笑った。
「いらっしゃいませ。こちらにどうぞ」
柔らかく優しい言葉に誘われるようにカウンターの前に座るとマスターは穏やかな表情を浮かべていた。一応営業中にはなっていたけど、誰も居ない空間に一人というのは緊張する。それにとっても静かだった。
「何にしますか?食事も簡単なものだったら出来ますよ」
「お腹は空いてないです」
「そうですか。ではお飲み物は?」
「じゃあ、オレンジジュースを貰えますか?」
「畏まりました」
しばらくしてカウンターに置かれたのはリキュールでも飲むようなグラスにオレンジジュースが注がれていて、そのグラスにはクルクルとしたオレンジの皮が飾ってある。一見するとこれがオレンジジュースには見えない。
ストローに口をつけると少し酸味の強いオレンジの味がした。
重たいドアを潜ると一人もお客さんは居なくて、カウンターの中でマスターが掌に乗るくらいの大きな氷をアイスピックで綺麗な球体にするように形作っている。マスターは私の顔を見るとニッコリと笑った。
「いらっしゃいませ。こちらにどうぞ」
柔らかく優しい言葉に誘われるようにカウンターの前に座るとマスターは穏やかな表情を浮かべていた。一応営業中にはなっていたけど、誰も居ない空間に一人というのは緊張する。それにとっても静かだった。
「何にしますか?食事も簡単なものだったら出来ますよ」
「お腹は空いてないです」
「そうですか。ではお飲み物は?」
「じゃあ、オレンジジュースを貰えますか?」
「畏まりました」
しばらくしてカウンターに置かれたのはリキュールでも飲むようなグラスにオレンジジュースが注がれていて、そのグラスにはクルクルとしたオレンジの皮が飾ってある。一見するとこれがオレンジジュースには見えない。
ストローに口をつけると少し酸味の強いオレンジの味がした。