幸せそうな顔をみせて【完】
「あ、やっぱり瀬戸さんでしたね。入ってきた時にこの時間には珍しく先客がいるって思ったんですよ。ちらっとしか顔は見れなかったけど、瀬戸さんみたいだったのでつい声を掛けてしまいました。誰かと待ち合わせですか?」
「いえ、一人です」
今日は一人になりたくてこの店に来た。それなのに取引先の課長である緑川さんに会うとは思わなかった。一人でゆっくりしたいと思っていたのに当てが外れてしまったと思った。でも、大事な取引先だから、今更、この場所を離れるわけにもいかない。考えることがいっぱいあるのに困ったことになったと思った。
「じゃ、隣にいいですか?マスターの前の方は注文しやすくて」
「はい。どうぞ」
私がそういうと緑川さんは私の横に座った。それと同時にカウンターに透明の液体の中にライムの入ったグラスが置かれたのだった。それを緑川さんは魅力的な笑顔を零しながら口をつける。私はというとオレンジジュースを飲み終わったらこの店を出ようと心に誓っていた。
いくら飲み終わったからと言って、すぐに席を立つのは失礼になる。しばらく時間を過ごしてから帰ればいい。でも、マスターの前が注文しやすいからという理由で横に座ってくるとは思わなかった。
「やっぱりマスターの作るジントニックは美味しいわ。瀬戸さんは何のカクテルを飲んでいるの?」
見た目は綺麗に飾られているから、オレンジジュースには見えないグラスに緑川さんの視線は注がれていた。
「いえ、一人です」
今日は一人になりたくてこの店に来た。それなのに取引先の課長である緑川さんに会うとは思わなかった。一人でゆっくりしたいと思っていたのに当てが外れてしまったと思った。でも、大事な取引先だから、今更、この場所を離れるわけにもいかない。考えることがいっぱいあるのに困ったことになったと思った。
「じゃ、隣にいいですか?マスターの前の方は注文しやすくて」
「はい。どうぞ」
私がそういうと緑川さんは私の横に座った。それと同時にカウンターに透明の液体の中にライムの入ったグラスが置かれたのだった。それを緑川さんは魅力的な笑顔を零しながら口をつける。私はというとオレンジジュースを飲み終わったらこの店を出ようと心に誓っていた。
いくら飲み終わったからと言って、すぐに席を立つのは失礼になる。しばらく時間を過ごしてから帰ればいい。でも、マスターの前が注文しやすいからという理由で横に座ってくるとは思わなかった。
「やっぱりマスターの作るジントニックは美味しいわ。瀬戸さんは何のカクテルを飲んでいるの?」
見た目は綺麗に飾られているから、オレンジジュースには見えないグラスに緑川さんの視線は注がれていた。