幸せそうな顔をみせて【完】
「こういう店も悪くない」
そんな言葉を零しながら、副島新は口に綺麗にカットされたラディッシュを口に運ぶ。いつもは面倒臭がりでどこに行っても絶対にお箸しか使わないのに、今日は上手にナイフとフォークを使っている。元々、器用な人だからきっと上手に食べるとは思っていたけど、私が思っていたよりも上手に食べる。
それにとっても美味しそうに食べてくれるからそれも嬉しい。一緒にいるから私だけでなく同じように楽しんで欲しいと思う。雑誌の口コミは間違ってなく、美味しさは群を抜いているし、店の雰囲気もとってもいい。
それにしても本当に何でこんなに器用なんだろう。ナイフとフォークを使い上手に食べにくいトマトでさえも綺麗に口に運ぶ。
「食べ方が綺麗」
「そうか?でも、きちんとしたマナーなんかは知らない。でも、綺麗に見えるってことは葵が恥ずかしくないならそれでいい」
「私?」
「ああ。だって、こういう店って女は良く来るかもしれないけど、男の俺はほぼ来たことない。だから、葵に恥ずかしい思いをさせないかが気になっていた。でも、綺麗に見えるってことは及第点って所だろ」
「さすがって思っていた」
ここは女の子には嬉しい店だけど、男の人にとっては少し窮屈なのかもしれない。それでも、副島新はここにいて、私の事を考えてくれている。昨日までの同僚としての副島新よりも今の副島新の方が身近に感じるし、それに、昨日の夜からの時間が私の中での副島新の存在の大きさを今まで以上に感じさせている。
「それならよかった」
そんな言葉を零しながら、副島新は口に綺麗にカットされたラディッシュを口に運ぶ。いつもは面倒臭がりでどこに行っても絶対にお箸しか使わないのに、今日は上手にナイフとフォークを使っている。元々、器用な人だからきっと上手に食べるとは思っていたけど、私が思っていたよりも上手に食べる。
それにとっても美味しそうに食べてくれるからそれも嬉しい。一緒にいるから私だけでなく同じように楽しんで欲しいと思う。雑誌の口コミは間違ってなく、美味しさは群を抜いているし、店の雰囲気もとってもいい。
それにしても本当に何でこんなに器用なんだろう。ナイフとフォークを使い上手に食べにくいトマトでさえも綺麗に口に運ぶ。
「食べ方が綺麗」
「そうか?でも、きちんとしたマナーなんかは知らない。でも、綺麗に見えるってことは葵が恥ずかしくないならそれでいい」
「私?」
「ああ。だって、こういう店って女は良く来るかもしれないけど、男の俺はほぼ来たことない。だから、葵に恥ずかしい思いをさせないかが気になっていた。でも、綺麗に見えるってことは及第点って所だろ」
「さすがって思っていた」
ここは女の子には嬉しい店だけど、男の人にとっては少し窮屈なのかもしれない。それでも、副島新はここにいて、私の事を考えてくれている。昨日までの同僚としての副島新よりも今の副島新の方が身近に感じるし、それに、昨日の夜からの時間が私の中での副島新の存在の大きさを今まで以上に感じさせている。
「それならよかった」