幸せそうな顔をみせて【完】
いつも自信満々で真っ直ぐに歩く副島新を私は眩しいと思っていた。仕事でも何でも器用に熟し、誰よりも先に進む。同期の中でも社を挙げてのプロジェクトチームのリーダーに抜擢され、上司の信頼も厚い。仕事の面では類を見ないほどの実力を発揮している。
そんな副島新は私のシャワーの時間が長かったくらいで顔を歪め心配していた。『心配させるな』と少しだけ語尾を震わせるのを聞きながら私はまた胸の奥が熱くなってしまう。見た目はクールで人のことなんかどうでもよさそうに見えるのにこんなにも熱い。
「ほら、こっちに座って」
副島新は私をソファに座らせ、ドライヤーを掛けながら、ゆっくりと髪を撫でていく。繊細な指で何度も髪を梳きながら乾かしていく。そして、乾かし終わると、ドライヤーをテーブルの上に置くと、私の身体を後ろから抱き寄せたのだった。
「どうしたの?」
「いや。葵に触れたいだけ。俺の彼女なんだと実感している」
「私も実感してる。彼氏なんだと」
「なあ、本当に俺でいいか?」
「新だからいい」
私の気持ちを素直に言葉にするとそうだった。誰でもなく副島新がいい。
私の言葉に副島新は少しだけまた顔を歪めた。そして、もう一度強く私の身体を抱き寄せると耳元で囁いたのだった。その声はさっきよりももっと甘くて、心を擽る気がした。
「もう寝よう。本当におかしくなりそうだ」
「何が?」
「いや。葵には関係ない」
そんな副島新は私のシャワーの時間が長かったくらいで顔を歪め心配していた。『心配させるな』と少しだけ語尾を震わせるのを聞きながら私はまた胸の奥が熱くなってしまう。見た目はクールで人のことなんかどうでもよさそうに見えるのにこんなにも熱い。
「ほら、こっちに座って」
副島新は私をソファに座らせ、ドライヤーを掛けながら、ゆっくりと髪を撫でていく。繊細な指で何度も髪を梳きながら乾かしていく。そして、乾かし終わると、ドライヤーをテーブルの上に置くと、私の身体を後ろから抱き寄せたのだった。
「どうしたの?」
「いや。葵に触れたいだけ。俺の彼女なんだと実感している」
「私も実感してる。彼氏なんだと」
「なあ、本当に俺でいいか?」
「新だからいい」
私の気持ちを素直に言葉にするとそうだった。誰でもなく副島新がいい。
私の言葉に副島新は少しだけまた顔を歪めた。そして、もう一度強く私の身体を抱き寄せると耳元で囁いたのだった。その声はさっきよりももっと甘くて、心を擽る気がした。
「もう寝よう。本当におかしくなりそうだ」
「何が?」
「いや。葵には関係ない」