オフィスの華には毒がある
辺りはコーヒーの良い香りに包まれ、それを嗅いでもささくれだったわたしの気持ちは中々おさまらなくて。


あんなダサい嶋本主任にまで、ババア扱いされるなんて、とちょっぴり泣きそうになる。


ピーピーピーピーピーピー


はかなげな音でコーヒーの完成を告げられ、そっと取り出す。


んーーー、わたし、コーヒーに詳しくないけど、やっぱりこのオリジナルブレンドが一番良い香りな気がする。給湯室に置いてあるインスタントとは、さすがに違う。


カップを口元によせ、ふーふーしながら背後に人の気配を感じ、慌ててどいてみる。


あのバカ主任め、と思いつつ、歩き出すと……


「あーーーーーーーーっ!」
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