オフィスの華には毒がある
そこまで思いを巡らせて、ふ、と笑いが漏れてしまう。


我ながら枯れすぎではないでしょうか。

……起爆剤、ってわけじゃないけど、今夜の飲み会、やっぱりちょっと行きたかったな。


例え全員イケメンじゃなくても、嶋本主任と二人で残業をするよりは、多少色気があるってもんよ。


頭の中で余計なことを考えつつも、目の前の大量の資料と格闘しているうちに、時間はどんどん過ぎていった。



「せんぱ~い、今日飲みに行きません?新しいイタリアンバル、見つけたんですよー!」


環が言いながら近づいてきてハッという顔をする。


「もしや……」


「正解でーす。残業でーす」
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