甘い彼。
「んー、なぁ桃羽」


「…?なんですか雅さん」


「羽凜の思い出がある場所を俺らと行って塗り替えようや」


?どういうことだろう…。


「つまりね桃、例えば羽凜と遊園地に行ったとするだろう?」


あ、行ったことはある…。


「けど、今行ったらそれを思い出すだけのいやな場所でしょ?」


確かに。


「その場所を、俺たち星流と行って俺たちとの思い出にしようってこと」


あ…なるほど、いいなぁ楽しい思い出増えるかなぁ。


「僕もさ、ももっちと行きたい、思い出作りたい」


「俺もー!言っとくが桃羽、ワガママ言ったら嫌われるとか思うなよー?」


「そうだよ桃羽、言いたいこと言ったら嫌われるかも、とかそんなのありえないから」


なんて優しい人達…。


「だって、皆こう言ってるよ?桃」


「う…行きたい…です」


「よし、決まりだ明日は遊園地にでも行こう」


遊園地…羽凜との楽しい思い出じゃなくて。


星流との楽しい思い出にしよう。
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