甘い彼。
「これからここは桃羽ちゃんの部屋だよ、好きに使ってね」


2階の部屋に案内される。


タンスや机、

ベッド等が置かれている。


「ありがとうございます…」


「いいんだよ、それより敬語やめてほしいな、同い年だし」


望月さん…同い年なんだ。


「俺と雅、瑠羽は同い年だよ、秋良は兄さんと同い年の2年」


奏さんと秋良さんは…私の1歳上なんだ。


「俺と兄さんは兄弟、雅は大阪から一人でこっちに来たからウチに住んだらってことで一緒に住んでるんだ」


そうなんだ…瑠羽さんと秋良さんは…?


「瑠羽はね、家に帰りたくないなら住み着いてるだけ、そして秋良は兄さんが拾ってきた」


あ…二人とも私と同じ…。


「ねぇ、桃羽ちゃんは星流-セイル-って暴走族、知ってる?」


…知ってる。


羽凜よりも何倍と強い暴走族…。


「俺達はその、星流だよ」


「そう…ですか…」


なんか、納得できる気がする。


「ご飯食べた?」


「食べてない…」


「そっか、作ってきてあげるよ」


「ありがとう」


人の手料理なんて…いつぶりかなぁ。
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