立花課長は今日も不機嫌
「えっ……1ヶ月、ですか……?」
すぐにでも辞めろという口ぶりだったような……。
「佐伯にも都合があるだろう」
――それって
“両親の遺した借金”だ。
立花さん……気にかけてくれてたんだ……。
……嘘なのに。
その場を切り抜けるためだけに吐いた嘘だったのに、立花さんは信じてくれているのだ。
立花さんの目には健気な娘にでも映ってるのかもしれないと思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
「おい」
「は、はいっ」