立花課長は今日も不機嫌
「何をボーっとしてる。俺の話はちゃんと聞いてるのか?」
「――聞いてます、はい」
慌てて取り繕う。
「但し、期限は延ばさないぞ。1ヶ月だけだ」
「……はい、ありがとうございます」
「話は以上だ」
そう言うと、立花さんが立ち上がる。
「えっ……あの、飲んで行かれるんじゃ……?」
つられて私も立ち上がった。
「俺は酒は飲まない」
そうだった。
ボソッと言いながら、振り返りもせず出入口へと向かうから、慌ててその背中を追いかけた。