立花課長は今日も不機嫌
そういえば、立花さんは出席していないんだろうか。
さっきから姿が見えないけれど……。
こういう場は苦手なのかもしれない。
楽しそうに話す沙月と入江くんを横目に、何とはなしに視線を彷徨わせる。
「なになに、誰を探してるの?」
すかさず沙月に突っ込まれて、慌てて作り笑い。
「別に誰のことも探してなーい」
「あ、分かった」
沙月の目が妖しく細められるのを見て、何を言いたいのかが分かってしまった。
「立花さんでしょ」
それでも気は使ってくれているらしい。
入江くんには聞こえないように、私の耳元で囁いた。
「違うってば」