立花課長は今日も不機嫌

超高速で瞬きを繰り返すばかりの私に


「と言ったらどうする」


まるで試すように聞く。


――ど、どうするって!
真顔で聞くから、本気なんじゃないかと思ってしまう。


高速で動くのは、瞬きばかりじゃない。
鼓動がうるさいほどに高鳴っていく。

緊張が極限まで達しようとしていたその時――……


「冗談だ」


鼻から笑いを漏らしながら、立花さんが言ったのだった。


「――じょ、冗談って……」


多分、今の私の顔、とってもマヌケだ。

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