立花課長は今日も不機嫌
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どこか話すのに最適な場所はないか。
そう考えたときに思いついたのは、ここからそう遠くないブルースカイだった。
お店を早く上がらせてもらって足を向ける。
ところが、入江くんを伴って良樹さんのお店のドアを開けたときに、真っ先に私を襲ったのは後悔だった。
カウンターの隅に見つけた背中が、入口で私の足を止める。
いやいや。
後ろ姿が似ているだけかもしれない。
ギクリとした胸の奥で、微かな望みも捨てきれなかった。
「どうかしたんですか?」
後ろからは入江くんに。
そして、前からは良樹さんに。
「いらっしゃい、杏奈ちゃん。どうしたの? 入らないの?」