立花課長は今日も不機嫌
「――そうですよね。すみません。それではお願いします」
岩瀬さんと頷き合う。
ドアを開けると、目指すそれはデスクの上に静かに鎮座していた。
静かすぎることで、緊張が高まっていく。
エアコンが止まっているせいもあって、岩瀬さんの額には既に汗が滲んでいた。
「これ、どうぞ」
ハンカチを差し出すと
「す、すみません」
素直に受け取り、額に当てる。
岩瀬さんが椅子に浅く腰を掛け、早速パソコンの電源を入れた。
出てきたパスワード入力画面で、岩瀬さんの手が止まる。
「あ……」