立花課長は今日も不機嫌

小学生以下……。

耳が痛い。

でも、沙月の言う通り。
一人でいられないなんて、母親と離れられない幼児と一緒だ。



「クビになりたくないでしょ?」

「……うん」

「それなら答えは決まってるじゃない。しかも、あの立花さんに見つかったのなら、逃がしてはくれないと思うよ」

「やっぱりそうだよね……」

「“風紀委員長”だよ?」

「ぷっ。何それ」


思わず吹き出す。


なんだか学校みたいだ。
中学生のときに同級生にいた、真面目一筋のメガネ女子を思い出してしまった。


「やだ、知らないの?」


笑いごとじゃないらしい。
沙月は眉間にしわを寄せてみせた。

立花さんが何事にも厳しいことは知ってるけど……。


「そんな風に呼ばれてるとは」


初耳だ。

< 32 / 412 >

この作品をシェア

pagetop