立花課長は今日も不機嫌
「――そうですね! それはもうガンガン祝ってきますよ」
「ちょっと、杏奈、私と入江くんの二人で祝ったって意味ないじゃない」
沙月と入江くんの二人でという話の流れに、うっかり乗れない人が約一名。
沙月はちょっと不満そうに私たちの話を止めた。
「そんなことないよ」
一応否定してみる。
沙月と二人きりにさせてあげることは、入江くんにとって何よりのご褒美だ。
「そうですよ、沙月さん。二人で責任を持ってお祝いしてきましょう」
「何よそれ。それじゃ、入江くんのおごりだからね?」
「もちろんですよ。任せてください」
「それじゃ、ずっと行きたかった高そうなお店にしようっと」
「え……?」
入江くんは一瞬だけ固まったものの
「わ、分かりました。そこにしましょう」
鼻息荒く合意したのだった。