立花課長は今日も不機嫌

視線を戻した先には、立花さんの険しい表情。
何がどうなっているのか分からなくて、その顔を見つめるばかりの私。


「あのデータの見返りとして身体を差し出すとは、どこまで無茶なことをするつもりだ」


身体を……?
差し出す……?


身に覚えのない言葉が並べ立てられた。


「……はい?」

「富島から聞かされて、」

「沙月から?」


沙月が何でそんなことを?
しかも、身体を差し出すだなんて。


「とにかく、行くぞ」

「ちょ、ちょっと待ってください」


引っ張られた手を引き戻す。

< 337 / 412 >

この作品をシェア

pagetop