立花課長は今日も不機嫌
視線を戻した先には、立花さんの険しい表情。
何がどうなっているのか分からなくて、その顔を見つめるばかりの私。
「あのデータの見返りとして身体を差し出すとは、どこまで無茶なことをするつもりだ」
身体を……?
差し出す……?
身に覚えのない言葉が並べ立てられた。
「……はい?」
「富島から聞かされて、」
「沙月から?」
沙月が何でそんなことを?
しかも、身体を差し出すだなんて。
「とにかく、行くぞ」
「ちょ、ちょっと待ってください」
引っ張られた手を引き戻す。