立花課長は今日も不機嫌
「待てだと? ったく、佐伯はどこまで無茶苦茶なんだ」
呆れかえった立花さんの口からは、大きな溜息が漏れた。
無茶苦茶……。
確かに当てはまることは多々ある。
でも……。
「岩瀬さんと言ったな」
岩瀬さんに向けられた、立花さんの強すぎる視線。
恐ろしさからか、岩瀬さんは一歩後退した。
「データを復元してくれたことには感謝する」
ありがとうございましたと、立花さんが頭を深く下げる。
「だが、それと佐伯のことは別問題だ」
「は、はぁ」
「悪いが、佐伯は連れて帰らせてもらう」
ぐいと強く手首を引かれた。