立花課長は今日も不機嫌

弾みで足元がよろめくと、立花さんは私の肩を引き寄せた。
ドキリと鼓動が揺れる。


「あの、立花さん、」

「なんだ」

「――っ」


ギロリと見下ろされて一瞬言葉を失ったものの、なんとか持ちこたえる。


「……ものすごく大きな勘違いをしていませんか?」

「勘違い?」

「はい。見返りに身体なんて……」


私の言葉に、岩瀬さんが激しく首を縦に振った。


「え……?」


立花さんの表情がほんの少しだけ和らぐ。
そして、すぐに眉間に深く刻まれる皺。


「……富島に……れたのか」

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