立花課長は今日も不機嫌

「あら……? こちらもお知り合い?」


と、そこで岩瀬さんの存在に気付いた良樹さん。私たち3人を見比べた。


「あっ、いえっ、僕はし、し、知り合いというほどでは……」


良樹さんの見た目としゃべりのギャップに驚いているのか、岩瀬さんは何歩か後ずさりながら答えた。


「あら、そう?」


良樹さんはまるで品定めでもするかのように、岩瀬さんの頭から足の先までゆっくりと視線を移動させた。


「ん、まぁいいわ。ところで、これからうちの店で飲み直さない?」


藪から棒のような提案が良樹さんの口から飛び出した。


「そのカップリングってのはどうするんだよ」


全く行く気はないのか、立花さんが突き放して答える。

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