立花課長は今日も不機嫌
「……まさか、辞めていないとでも?」
なんて察しの良い。
いつまでも答えない私に業を煮やした立花さんが詰め寄る。
「い、いえ……」
首を横に振ることしかできない。
とはいえ、辞めてはいない。
すると立花さんはおもむろに胸元のポケットを探り、黒い革の手帳とペンを取り出した。
……何をするつもりだろう?
そんなことを思いながら見ていると、それらを私へと突き出したのだった。
……はい?
ボケッと眺めるばかりの私の手首を掴み、白紙のページを開いた手帳を強引に持たせ、更にはペンまで握らせた。
「今から言うことを書け」
「……はい?」
首を傾げると、ギロリと鋭い視線が迎え撃ち。