【短編】森田当麻の奇妙な休日
コンビニから出てくると、さっそく当麻はアイスを食べ始めた。
新発売のビターチョコアイス。
優衣もお気に入りのアイスだ。
当麻はアイスを片手に、コンビニから遠ざかっていく。
「……あの、何してるんですか?」
声をかけられて振り向くと、車の鍵を持った若い男性が怪訝な顔で優衣をみていた。
きっと優衣の隠れていた車の持ち主なんだろう。
「あっ!すみません!!怪しいものじゃないんで!!」
頭を下げてから、男性の視線から逃れるように優衣は当麻のあとを追った。