【短編】森田当麻の奇妙な休日
半券を持って喜ぶ姿は、まるで幼い子供そのものだ。
そう思うと、当麻が可愛くて仕方なくなる。
「お兄ちゃんも、もう良い歳なんだから、彼女でもつくって行けばいいのに。そういうところ」
「ダメだ。こんな貴重なもの。俺以外の人間には渡さない」
当麻はスーツを脱ぎながら日向に反論した。
……社員のいる前で着替えるって……。
そこで優衣の頭の中にひとつの疑問が浮かび上がる。
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