【短編】森田当麻の奇妙な休日
その瞬間、当麻の顔がパァァッと輝いた。
「これは!!新しく開店したアイスの専門店の割り引き半券!!ネットでも多く取引されていて、なかなか手に入らなかったんです!!」
すごいマニアックな情報……。
書類整理をしていた優衣は呆れて当麻をみた。
当麻はリポーターに何度も頭を下げ、リポーターたちが帰っていくと、日向に自慢するように見せた。
「見ろ!日向!この奇跡の半券が手に入ったぞ!しかも、2枚!2回分!」
「はいはい。よかったねー。お兄ちゃん」
掃除をしていた日向がほぼ棒読みで答える。