秘密の記憶は恋の契約
「じゃあ・・・おつかれさま。お先に・・・」
「ああ」
素っ気ない返事をする彼に、私はくるりと背中を向けると、そのままフロアを後にした。
(・・・綾部くんは上司だけど、この仕事は、私が責任者でもあるのにな・・・)
ミスがあったなら、私も一緒に直したい。
明後日に迫った納期を前に、少しでも早く完成させてしまいたいのに。
(綾部くん一人でやるほうが、はかどる感じだったのかな・・・)
だとしても、少しくらい任せてくれてもいいのにな。
なんだか信頼されていない気がして、私はちょっと悲しくなった。
「・・・」
それとも。
私と一緒に残業するのが、イヤになってしまったのだろうか。
彼の冷たい態度を思い出し、ネガティブな思考に拍車がかかる。
やっぱり嫌われてしまったんだ、という思いに囚われ、胸がぎゅっと苦しくなった。
(だから社内恋愛はイヤだって、ずっと思ってたのに・・・)
会社から駅までの道を歩きながら、私は何度もため息をつく。
チカチカと点滅する横断歩道を走って渡り終えたとき、カバンの中のスマホが震えた。
「ああ」
素っ気ない返事をする彼に、私はくるりと背中を向けると、そのままフロアを後にした。
(・・・綾部くんは上司だけど、この仕事は、私が責任者でもあるのにな・・・)
ミスがあったなら、私も一緒に直したい。
明後日に迫った納期を前に、少しでも早く完成させてしまいたいのに。
(綾部くん一人でやるほうが、はかどる感じだったのかな・・・)
だとしても、少しくらい任せてくれてもいいのにな。
なんだか信頼されていない気がして、私はちょっと悲しくなった。
「・・・」
それとも。
私と一緒に残業するのが、イヤになってしまったのだろうか。
彼の冷たい態度を思い出し、ネガティブな思考に拍車がかかる。
やっぱり嫌われてしまったんだ、という思いに囚われ、胸がぎゅっと苦しくなった。
(だから社内恋愛はイヤだって、ずっと思ってたのに・・・)
会社から駅までの道を歩きながら、私は何度もため息をつく。
チカチカと点滅する横断歩道を走って渡り終えたとき、カバンの中のスマホが震えた。