秘密の記憶は恋の契約
私は仕方なく腹を括った。

その後、簡単な自己紹介が始まって、私も会社名と名前だけの簡単な挨拶をした。

今回のメンバーは、女性陣は真依の高校の後輩、男性陣は真依の知人のツテで、大学時代のサークル仲間ということだった。

「みんな、同級生っていうわけじゃないですよね?」

真依の質問に、木本と名乗った真ん中に座る体格のいい男性は「うん」とうなずく。

「オレが一番年上で、コイツら三人がいっこ下で・・・山崎がさらにその下か」

木本さんの声かけに、山崎さんが「はい」とうなずく。

そこですかさず、真依が質問。

「で、山崎さんはいくつなんですか?」

「27です」

「わ!じゃあ同い年だー!ねえ、美咲」

「え?あ・・・うん」


(そうなんだ・・・。落ち着いてるから、年上なのかと思ってた・・・)


ぼんやりと、そんな感想を抱いていると。

「梅村さん、かわいらしいので年下なのかと思ってました」


(・・・え!?)


発言にドキリとして山崎さんの方を見ると、メガネの奥で甘く微笑んだ彼と、目と目がバチリと合ってしまった。

「や・・・あ、あの・・・27です・・・」

なんだか恥ずかしくなって、私はうつむいて小さく呟く。


(合コンの社交辞令は信じない、合コンの社交辞令は信じない・・・)
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