秘密の記憶は恋の契約
これから私と綾部くんは、どうなってしまうかわからない。

否定も肯定もしたくなくて、私はうやむやにしたまま、山崎さんに話題を振った。

「や、山崎さんこそ・・・彼女いないんですか?真依もあんな感じだったし・・・。

合コンなんて行ったら、どこでも大人気でしょう」

「そんなことないですよ。それに・・・割と、好きな人には振り向いてもらえないことが多いので」

「そうなんですか?」

「ええ。梅村さんがオレのこと気に入ってくれると、変わるかもしれないですけど」

「えっ!?」

またもや甘く笑いかけられ、私の胸が大きく鳴った。


(な、なんだろう・・・リップサービス!?本気なのかな・・・)


綾部くんという彼氏がいながら、山崎さんにドキドキする。

どんな状況であれ、これだけかっこいいひとにこんなことを言われたら、ドキドキしない方が無理だと私は思う。


(なんて、自分に言い訳するものの・・・)


降り積もっていく罪悪感。

綾部くんは、もう私のことなんてどうでもいいのかもしれないし、山崎さんだって、冗談で言っているだけかもしれない。


(でも・・・)


このまま、山崎さんといい雰囲気になるわけにはいかない。

そう考えた私は、必死に頭をフル回転させ、突然話題を変えてみた。
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