秘密の記憶は恋の契約
「だよねえ。私もそう言ったんだけど。課長って、ああ見えて結構気にしいなんだよ。

決断はパパッと早いくせに、後から「あれでよかったかなー」とかぶちぶち悩むタイプなの」


(そうなんだ・・・)


「めんどくさいオジサンでしょ?」と苦笑いする金田さん。

今まで知らなかったけど、課長とはどうやら仲がいいらしい。


(でも、そういえば・・・って考えると、そういうところ結構あるかもしれないな)


思い出し笑いをする私に、金田さんは呼吸を整えるように「うん」と大きく頷きかける。

「まあ・・・私もずっと気になってたからね。直接聞いてみようかなって思って。

さっき・・・帰り際に課長と会った時にね、『梅村が泣いてたんだ』って、すごい心配してたから」

「あ・・・」


(やっぱり、課長に見られてたんだ・・・)


・・・恥ずかしい。

そして、想像よりも周りに心配をかけている、そんな自分に気がついた。
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