秘密の記憶は恋の契約
「だ、だって・・・!あの頃の綾部くん、すごく冷たかったから・・・」

「てめ・・・!やっぱぐらついたんじゃねーか!」

言いながら、綾部くんは私の首元を長い指でくすぐりはじめる。

私は「ちょっと!」と首をすくめて、彼の攻撃からなんとか逃れようとした。

「やめ・・・!くすぐったい・・・っ!」

「美咲が浮気したバツだ」

「浮気って・・・。大げさだよっ!」

「あ!?大げさじゃねえだろ!許さねー」

「んーーーーーっ・・・!」

突然、綾部くんの激しいキスに見舞われた。

息がつけないほど蓋われていく唇に、私は手足をばたつかせる。

次第に彼の指先が、胸元に触れ、太ももの内側を滑るように降りていく。

震えた私はたまらずに、強い力でぐいっと彼を押しのけた。

「ちょっ・・・!もう、今日はしないって・・・!」

「計画変更。状況が変わったから」

「状況って・・・意味わかんない!」

「美咲が二度と浮気しないしないように、オレが教え込んでやる」

「ちょ・・・っ」

私の腕を抑え込むと、彼は再びキスを仕掛ける。

私は負けずにもう一度、全力で彼を押しのけた。
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