秘密の記憶は恋の契約
ふと、うつむいていた顔を上げると、何か言いたげな表情の彼に、じっと見つめられていたことに気がついた。

「な、なに!?」

「・・・返事。言ってもらってないんだけど」

「え?返事って・・・」

「・・・ほんとにおまえは・・・告白の返事だ」

「・・・あっ!」

はっとした私に、綾部くんは呆れたようなため息をつく。


(そうだ・・・!私、綾部くんに告白されてたんだっけ・・・)


いままでの沈黙は私の返事待ちの時間だったのかと、今更ながらに気がついた。

「別に・・・とりあえず、とか、そんぐらいの気持ちでいいよ」

「え!?で、でも・・・」

「とりあえず付き合ってくれれば、オレは、おまえを好きにさせる自信がある」

「・・・・・・は!?」

言われた言葉に驚いて、目を見開いて彼の顔をまじまじ見つめる。

その表情は、言葉通り自信に満ち溢れているようで、私はなんだか悔しくなった。


(このルックスだもんね・・・告白して、失敗したことなんてないのかも)
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