最高の恋の見つけ方
その夜は、雨上がりの匂いがした。




本屋さんで立ち読みしながら、私は携帯メールを読んだ。


絵里、いまどこ?


絵里、部屋にいないの?


絵里、早く帰ってきて。



葵くんからの11通のメール。胸が苦しくなってくる。

最近、こんなことがよくある。

大好きなのに、息が苦しくなる。たまには一人で息抜きしたいとか、間違ってる。こんなに大事にしてくれるんだから。


最近はたまに、あてもなく、商店街を徘徊することがある。受験勉強だって、しなきゃいけないんだから、こんなことしてる時間はない。


突然、涙が止まらなくなる。


「どうしたらいいのか、わかんないよ」



涙を拭いて、本屋さんをでた。


また、メールがきた。今度こそ、返事しなきゃ、と携帯を見ると、それは純からだった。


今、何してる?



メール読んでるよ。





















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