黄昏と嘘

「アキラ オノ・・・?」

聞こえた声にチサトはびっくりして顔をあげると、そこには久しぶりに見るモモカの笑顔があった。
彼女からアキラの名前を聞くなんて、でもそれはおそらく彼女はチサトの持っていた資料の作成者の部分に書いてあった「Akira Ono」の文字を見て言ったのだろうとそんなにチサトも気にもとめなかった。


「石田さん・・・久しぶりです・・・!」

「ご無沙汰ね、チサトちゃん」

チサトは嬉しくて思わず立ち上がり、自然と満面の笑みになり、モモカに挨拶する。
モモカもまた嬉しそうに笑って答える。
彼女は相変わらずキレイでチサトのあこがれのままの女性だ。
白いニットに赤のスカートとロングブーツ。
長い髪を短くしていたけれど、それはまた彼女を快活に見せて、またすっきりした首筋から華奢な女性らしさを感じる。

相変わらずのモモカにチサトはうっとりする。
しばらく見とれるようにそのままの状態でモモカのほうを見ていると、モモカの方から声をかけてきた。

「・・・チサトちゃん、小野先輩のこと、知ってるの?」

「え・・・?」

「ほら、さっきのプリント・・・」

モモカからの意外な言葉にチサトの胸はどきり、と鳴り始る。


小野先輩って・・・?
どういうこと?


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