黄昏と嘘





そして。







「もしもし?・・・あ、えっと、今は小野さんか・・・、同窓会の連絡がまわってきたんだけどさ、」

そう言って笑う電話の向こうから聞こえる懐かしい声にリョウコの心が震えた。
それは高校生のころに付き合っていた男性から同窓会の連絡網の電話だった。


・・・彼とはどうして別れたのだろう。
彼と一緒に過ごしていれば今は・・・。

いけないとわかっていながらも、アキラが自分のためにたくさんのことを尽くしてくれていることもわかっている、わかっているはずなのに。

たった5分の電話。

それなのに。

リョウコの心はざわめく。






・・・笑顔が消えたリョウコに再び笑顔を取り戻させたのは彼だった。


















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