願う場所、望む奇跡
そう見えるだろうなぁ。
俺は、女を気にしてないし。
「ねぇ、義哉くん……。あたしら、付き合っているんだよね?」
さっきのヤツらの話しで、不安になったらしい女が聞いてくる。
くだらないと思い、女を睨みつける。
「あ、ごめんっ。何でもないっ」
焦って、さっきの発言を取り消す。
弱みを握っているのは女のくせに、立場が逆になっている。
俺に逆らわないようにしている。
俺に逆らえば、今のポジションを失ってしまうからだろう。
結局、この女は脅しの材料である写真の存在を上手く使えていない。
まぁ、俺としては好都合だけど。
「義哉が川島遥と付き合ったって聞いた時は、本当に驚いたんだけど」
悠弥には前もって言っておいたんだけど、それでも驚かれた。
あの女と形だけの付き合いをしてからも、休日一緒にいるのは悠弥だった。
休日までも嫌いなヤツと一緒にいたくはない。