願う場所、望む奇跡
「あんな女とホテルに行くという事実さえ作りたくねぇ」
「オレも嫌だな」
たとえ何もしなくても、嫌いなヤツとそんなとこへ行くことすら嫌だ。
ましてや、誰かに見られたらすぐに噂になる。
そんなこと噂になるのも嫌だ。
それこそ、あることないこと噂される。
もしそれが、夏希の耳に入ったら。
その話しを信じられたら……。
そんなことを考えてしまうから、余計なことは出来ない。
「ただのバカじゃないのか。それとも、何も考えずたまたまなのか」
「たまたまじゃねぇの?自分で携帯にしか入っていないって言っていたぐらいだし」
それが嘘だという可能性もあるけど。
もしかしたら、今頃になってデータを移行したかもしれないけど。
とりあえず、なんとかして携帯を確認すること。
なるべく早くしないと、いつまでもこのままだ。
さすがに、それは嫌だ。
我慢だって、そのうち限界が来るから。