願う場所、望む奇跡
今日は、以前莉亜が言っていた通り、ウチに義哉を見に来る日だった。
「だいたい、莉亜の弟クンが親友なら家に来るんじゃないの?」
「それが、あまり来ないんですよ。来たとしても、なかなか逢えないんです」
本当に悲しそうな表情で言う。
そんなに逢いたいのだろうか。
莉亜は、私の母親とも仲が良い。
だから、いつでも大歓迎で招くから問題はないのだけれど。
「はい、着いたよ」
腑に落ちないと思いつつも、車は家に着いた。
今更引き返す訳にはいかないので、車を駐車場に停めて家に入る。
「ただいまー」
「お邪魔しまーす」
私に続いて、莉亜も挨拶をする。
莉亜に上がるよう促すと、足音がした。
「お帰り」
いつものように、義哉が私に向かって笑顔で言う。
それから、莉亜の方を向いた。
「悠弥の姉さんですね?お久しぶりです、どうぞ」
そう言った義哉に、莉亜は驚いている。