願う場所、望む奇跡



「彼女、いるじゃん」


「アレは、脅されて仕方なく」


「脅された?」



恥ずかしくて目を見て話すことが出来なかったけど、気になるワードが出て来て、ちらっと義哉を見る。

私の視線に気づいた義哉は、申し訳なさそうに私と目を合わせる。



「外でしたキス、写真に撮られて。それをネタに付き合えって言われた」



そう言われて、あの時のキスを思い出してしまった。

顔が赤くなって、余計にドキドキが止まらない。

だけど、外でしたんだ。

誰かに見られるリスクはあったはずだ。



「これは、本当に俺のミスだった。夏希に彼氏が出来て、キスマークをつけて帰って来たうえに仲良さそうなのを見たら止まらなかった。
ただの嫉妬。みっともないけど」



何もかも正直に話されて、嫉妬したなんて言われて、私は平常心ではいられなくなった。

義哉のいる側の左半身が、やけに緊張している。



「私たち……姉弟だよ?」




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