願う場所、望む奇跡
それから、全員がダイニングへ集まり、ご飯を食べる。
莉亜のおかげで、いつも以上に笑いの絶えない食事だった。
会話も多かった。
それでも私は、莉亜と母親と話すだけ。
義哉の言葉には頷いたり、首を振るだけ。
未だに目も合わせられない。
私の状態に莉亜も薄々気づいていたようだけど、何も言わなかった。
それはそれで良かったのだけど、こんなことを続ければいつか嫌われてしまうかもしれない。
そんな不安もあったけど、目を見て話すことは出来なかった。
不安とドキドキが入り混じる中、休日に私は莉亜と出かけた。
その時は、珍しく歩きと電車で少し遠出をした。
道中、ガールズトークもした。
けど、主に莉亜が彼氏との惚気を言っていただけ。
義哉のことやこの間の食事については、ほとんど何も話さなかった。
話しをしたところで、どう話していいか分からないから、少しほっとした。
相変わらず莉亜はラブラブで羨ましい限りだけど。
とは言え、人を好きになる気持ちなんて分からないけど。