願う場所、望む奇跡
言っている。
言っているけど……まさか、そういう意味?
意味が分かった私は、徐々に冷めた熱が、また一気に上がった。
「この時には、夏希の全てをもらうから」
「あっ……でも、血繋がっているよ?」
「そんな事実があっても、付き合っているんだから俺は止めない。
それとも、夏希は嫌?俺に触れられるの」
「そ、そんな訳ないっ。私だって、触れていたい」
義哉の言葉に、体を起こして慌てて首を振る。
なかなか触れられなくて、寂しいと思っていたのだから。
「良かった。まぁ、嫌だと言われても逃がしはしないけど」
にっこり笑って言うけど、その笑顔が少しだけ怖かった。
何かを企んでいるような、そうじゃないような。
「あのさ……初めてだから、手加減してね?」
そんなことを暴露するのは恥ずかしかったけど、言わないと何されるか分かったものじゃない。
「本当に、松本さんとしていないんだ」